【PhotoShop】水面の反射を作る方法
【PhotoShop】水面の反射を作る方法
Photoshopの置き換えフィルタを使用して。リアルな水面の反射を作成する方法をご紹介します。
水面合成前の画像です。波が高く映り込みがほとんどない水面です、少しおだやかで反射感がある水面に仕上げてみましょう。
今回の最終画像、静かで穏やかな水面になりました。それでは作業の手順を説明していきます。
【PhotoShop】水面の反射を作る_作業手順
手順の概要
- 水面より上を上下反転して水面部分に配置
- 開いている画像と同サイズの画像を新規に作成、ノイズとエンボスをかける
- 水面に見えるように変形後、チャンネルをずらし、psdで保存
- 元の画像に戻り、置き換えフィルタを適用
- 置き換えフィルタ用データを利用して立体感を付ける
- 水面と地面の境界部分の色味を調整してなじませる
以上が今回の作業内容になります。それでは画像も交えて解説していきたいとおもいます。
1.水面より上を上下反転して水面部分に配置
用意したベース画像から、映り込ませたい部分を切り抜きます。
水面よりも上を【選択範囲ツール】で選択し、【カット(Ctrl+C)】して【ペースト(Ctrl+V)】、アプリケーションメニューの【イメージ>画像の回転>カンバスを上下に反転】を適用し、ちょうどいい位置まで画像を下に移動させて水面部分でマスキングしておきます。
このような感じになったでしょうか?
それでは一度保存しておきましょう。今回は”wave.psd”という名前で保存しました。
2.開いている画像と同サイズの画像を新規に作成、ノイズとエンボスをかける
【イメージ>画像を複製】でベース画像と同じ幅と高さの画像を作成します。
次に、背景にアプリケーションメニューの【フィルター>ノイズ>ノイズを加える】、数値は最大の400%適用したのち、【フィルタ>ノイズ>ぼかし(ガウス)】を半径1px適用します。さらに【フィルタ>表現手法>エンボス】を適用
それぞれの細かいパラメーターは下の画像を参照してください。
3.水面に見えるように変形後、RGチャンネルをずらし、psdで保存
手順2.で作成した平面を下の図ように【編集>自由変形】します。
さらに変形の終わった画像に対してレッド、グリーンそれぞれのチャンネルを選択して【フィルタ>表現手法>エンボス】を画像を参考に数値を入力、適用させてください。
このような状態になるはずです。
「B(ブルー)チャンネルはいいの?」と思われたかもしれませんが、Adobeのサイトによると置き換えフィルタは
マップに複数のチャンネルがある場合は、第 1 チャンネルによって水平方向の置き換えが、第 2 チャンネルによって垂直方向の置き換えが制御されます。
という仕様になっています。
今回はRGBでの作業ですのでRとGのチャンネルが使われます。Bチャンネルは使用されないので無視して大丈夫です。ちょっと法線マップに似ていますね。
最後にpsd(Adobe Photoshop 形式)で保存してください。今回はベース画像をwave.psdとして保存したのでフィルタ用のデータは”wave_Mtr.psd”としておきました。
4.元の画像に戻り、置き換えフィルタを適用
【Ctrl+A】で全体を選択してください。
それでは1.で作成した映り込み用のレイヤーに置き換えフィルターを適用させてみましょう
映り込み用のレイヤーを選択して【フィルター>変形>置き換え】を選びます。
パラメーターを下のように設定して適用させます。
マスキングして水面部分にだけ表示させると…
このように一気に水面っぽい見え方に画像に変形がかかります!
5.置き換えフィルタ用データを利用して立体感を付ける
このままだと手前のほうが少しのっぺりした印象なので先ほど作成した”wave_MTL.psd”のG(グリーン)チャンネルを使って波の凹凸を強調してみましょう。
アプリケーションメニュー【編集>埋め込みを配置】で”wave_MTL.psd”を配置します。G(グリーン)チャンネルをCtrl+Click(MACはCommmand+click)して選択範囲を作り色調補正関係のレイヤーで少し暗めに色を調整します。
水面の高低差を強調できました。
6.水面と地面の境界部分の色味を調整してなじませる
最後に地面と水面の境界部分を違和感のないように暗く色調整し、【フィルタ>ノイズ>ぼかし(移動)】等を適用させて周りのボケ感に合うように調整して完成です。
完成!!
今回の手順で使ったベースと置き換えフィルタを下からダウンロードできます。練習用に使ってみてください。
ダウンロードのご注意
利用規約:
個人または商用プロジェクトの一部または全部について、ロイヤリティフリーでリソースを使用ことができます。
要件に応じてリソースを変更して使用することができます。
禁止事項:
ダウンロードしたファイルを第三者に再配布、再販、リース、ライセンス、サブライセンス、することは禁止です。
再販可能なウェブアプリケーションまたはソフトウェアプログラムについては、グラフィックリソースを添付ファイルとして追加しないでください。
リソースの使用中に発生するいかなる結果についても責任を負いません。
最近のコメント